脂肪肝とは、肝細胞における中性脂肪の割合が30%以上になることです。
肥満の人に多く見られる症状ですが、痩せていても脂肪肝になります。お腹まわりの脂肪量とは関係なく発症するので、「痩せているのに脂肪肝…!?」と、驚く人も多いようです。
脂肪肝は改善せずに放っておくと、肝硬変や肝臓がんへ進行する場合があります。脂肪肝と診断されたら、普段の食生活を見直しましょう。
脂肪肝を改善する食事や注意点!
脂肪肝は、アルコールの飲み過ぎや過食などの偏った食生活が原因で発症します。
ですから、脂肪肝を改善するためには、食事内容を見直す必要があります。具体的な食事のポイントを、以下に詳しくご紹介します。
1.アルコールを控える
毎日大量のアルコールを飲んでいると、肝臓はアルコールの分解に追われて脂肪の処理ができなくなってしまいます。その結果、処理しきれない脂肪が肝臓に蓄えられて、脂肪肝につながります。
そのままアルコールを飲み続けていると、分解するときに発生するアセドアルデヒドの悪影響から、アルコール性肝炎に進行することもあります。
アルコール性肝炎が悪化すると、肝硬変から肝臓がんへ移行することもあります。そうならないためにも、脂肪肝だとわかったらアルコールは控えましょう。
ココに注意!
アルコールによる脂肪肝の場合、血液検査でγーGPTが高い数値になる傾向があります。毎日飲酒をしていて、γーGPT値が高いなら注意しましょう。
2.糖質や脂質の摂取を減らす
脂肪肝の中でも最も多いのが過栄養性脂肪肝です。主な原因は、脂質や糖質など栄養を摂りすぎることです。
脂っこい肉料理などの脂質や、お菓子や炭水化物などの糖質を、多く摂り過ぎると脂肪肝の原因になるので、1日の摂取エネルギーを抑える必要があります。
脂質や糖質は減らし、ビタミン・ミネラルが豊富な野菜類を多く摂り、栄養バランスが偏らないようにしましょう。中性脂肪を下げる食べ物も積極的に取りましょう。
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3.抗酸化食品を積極的に摂る
最近、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)という肝臓の病気が注目されています。お酒を飲んでいないにもかかわらず、肝臓に強い炎症が起きる病気です。
その原因の1つは、活性酸素が大量に発生することによる酸化ストレスだと考えられています。抗酸化食品には、この活性酸素の活動を抑制して酸化を防ぐ働きがあります。
脂肪肝は肝機能が弱っている場合があります。肝臓への負担を少なくして働きを良くするためにも、抗酸化食品を積極的に取りましょう。
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4.極端な食事制限やダイエットはしない
極端な食事制限やダイエットによって、エネルギーの材料が足りなくなると、体は血液中から中性脂肪を肝臓に集めます。
その結果、肝臓に中性脂肪が集まって発症してしまうのが低栄養性脂肪肝です。
過激なダイエットによる影響不足でも脂肪肝を発症することがあるので、急激なダイエットは要注意。もし、肥満による脂肪肝を改善するなら、適度な運動を取り入れながら、持続可能な減量を心がけることが大切です。
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