睡眠のリズムを司っていることから「睡眠ホルモン」とも呼ばれるメラトニンですが、その効果は眠りを導くことだけではありません。
私たちの心身を正常に保ち、身体機能を調節する働きもあります。特に、老化防止に関わる働きは、注目されています。メラトニンの大切さを理解して、アンチエイジングに役立てたいところですね。
というわけで今回は、メラトニンの効果についてご紹介したいと思います。
メラトニンにはどんな効果がある?
メラトニンとは、脳の松果体(しょうかたい)から分泌されるホルモンで、眠りを導く作用があります。睡眠と覚醒のリズムを整えて、睡眠の質を高めてくれているんですね。
そして、良質な睡眠をもたらすだけでなく、以下の3つの効果もあります。
- 抗酸化作用による老化防止
- 免疫力を高める
- 精神を安定させる
それぞれ見ていきましょう。
抗酸化作用による老化防止
酸化によって体内の細胞が傷つくと、組織や器官の働きが低下して、老化が促進されます。これが酸化と言われる現象で、老化の原因の1つと言われています。
メラトニンには抗酸化作用があり、体を酸化させる活性酸素を除去する働きがあります。抗酸化作用によって細胞の新陳代謝を促して、老化を防止してくれます。脳で発生する活性酸素を除去して、脳細胞の障害も防いでくれます。
免疫力を高める
私たちの体には、がん細胞やウイルスを攻撃するNK(ナチュラルキラー)細胞が備わっています。メラトニンはこのNK(ナチュラルキラー)細胞を増やし、免疫細胞の働きを高めてくれます。メラトニンの分泌が正常だと、がんや感染症の予防にも役立ちます。
精神を安定させる
メラトニンが分泌されると、副交感神経が優位に働きます。心身ともにリラックスするので、気持ちが落ち着ちついたり、不安感を和らげてくれます。
メラトニンの分泌を正常に保つためには?
メラトニンの効果を享受するには、ホルモンが正常に分泌される必要がありますよね。では、メラトニンの分泌を増やし、正常に保つためにはどうすればいのでしょうか?
それは、「夜寝る時間」と「朝起きる時間」を一定にして、規則正しい睡眠リズムを保つことです。
また、メラトニンは目から入ってくる光によって、分泌が抑えられてしまいます。ですので、眠る1~2時間前から暗い環境が必要になります。
つまり、部屋が明るかったり、寝る前に「テレビ」「スマホ」「PC」を見ていると、メラトニンの分泌が減って、なかなか寝付けなくなってしまうんですね。
普段なかなか寝付けない方は、寝る前に明るい光を見すぎていることが原因かもしれません。
メラトニンの分泌を増やすためにも、寝る1~2時間前から部屋を暗くして、スムーズに眠れるように準備しましょう。
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