インスリンに老化を促す作用があることを、あなたは知っていますか?
血糖値を下げる働きがあるのは、良く知られていますよね。糖代謝を促す唯一のホルモンなので、私たちの体にとって必要不可欠です。
しかし、インスリンが大量に分泌されると、身体に悪影響を与えて老化が進んでしまいます。インスリンと老化には、どのような関係があるのでしょうか?
インスリンによって肥満になる?
インスリンは血糖値を一定に保つ作用だけでなく、全身の細胞にエネルギー源となるブドウ糖を供給します。
しかし、糖分を過剰に摂取して血液中の糖質が増えすぎると、糖質を脂肪に変えて内臓や皮下脂肪に蓄積していきます。血糖値を下げるだけではなく、糖質を脂肪に変える肥満ホルモンという側面もあるわけです。
だから、高血糖の状態が続くと、糖が脂肪に変えられ蓄積していくので、脂肪細胞が肥大化してしまいます。
ココに注意!
特に危険なのが、内臓脂肪の増加です。
内臓脂肪はインスリンの働きを弱めるので、糖の代謝ができなくなり血糖値が上がります。さらに、血管を収縮させる悪玉物質を分泌して、動脈硬化を促進して血管を老化させてしまうのです。
脂肪の割合が増加すれば、インスリンに対する反応性はさらに低くなるので、ますます高血糖が進んでしまう悪循環になります。この状態だと糖尿病のリスクも高くなってしまいますよね。
高血糖が続くと、糖化が起こる
高血糖のリスクは、糖尿病だけではありません。糖化と呼ばれる老化現象も引き起こします。
糖化とは、血液中のブドウ糖とタンパク質が結びついて、「AGE(終末糖化産物)」という老化物質が蓄積されていくことです。タンパク質でできている細胞が、糖化によって劣化して、もろくなってしまいます。
肌の柔らかさを保っているコラーゲンもタンパク質ですから、糖化が起こると変性劣化し、弾力やしなやかさが失われます。また、血管の内膜細胞もコラーゲンでできているので、血管がもろくなり、動脈硬化が進んでしまいます。
参考記事はこちら!
老化の原因は糖化?AGEが身体に与える悪影響とは?
血糖値を上げない食生活が大切です!
インスリンが大量に分泌されるのは、甘い物の食べ過ぎや炭水化物ばかりの偏った食生活です。糖質の過剰摂取や食べ方が原因で、血糖値が急上昇してしまいます。
ですから、老化を促進させないためには、普段の食生活に気を配り、必要以上にインスリンの分泌を増やさないことが大切です。
- 低GI食品を選ぶ
- 食べ方を気を付ける
- 運動を取り入れる
など、高血糖を防ぐ生活習慣を取り入れて、血糖値を上げ過ぎない工夫をしましょう。詳しくは以下の記事をご覧ください。
参考記事はこちら!
食生活で老化を予防!糖化を防ぐ4つの方法とは?
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