「疲れやだるさが全然取れない…」「朝起きるのがつらい…」など、慢性的な疲労感で悩んでいませんか?
仕事や育児などストレスが多すぎると、ぐったりしてしまうことがありますよね。もし、日常生活に支障が出るほど疲れているなら、それは副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)かもしれません。
今回は副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)の原因や症状についてご紹介します。
ストレスが続くとコルチゾールの分泌が低下する
副腎(ふくじん)とは、腎臓のとなりにある内分泌器で、ホルモンを分泌する臓器です。ストレスが発生すると、コルチゾールというホルモンを分泌して対処します。
しかし、過剰なストレスが続くと、副腎が少しずつ疲弊して機能が低下します。
その結果、コルチゾールを分泌できずにストレスに対抗できなくなることを副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)と言います。
ストレスの原因は、仕事や人間関係だけではありません。生活習慣や食生活の乱れも、副腎疲労の原因になります。ストレスにさらされ続けている生活を送っていると、誰でも副腎疲労を発症する可能性があるわけです。
では、副腎疲労はどのような症状を引き起こすのでしょうか?
副腎疲労の症状をチェックしよう!
副腎疲労の症状は様々ですが、多くの人に当てはまるのが慢性的な疲労感です。疲れやすくて朝起きられないことも特徴的な症状です。
その他にも以下のような症状があるので、チェックしてみてください。
副腎疲労の症状一覧
- 眠っているのに疲れが解消されない
- 甘いものやしょっぱいものが無性に欲しくなる
- 立ちくらみすることがある
- 物忘れがひどくなった
- 慢性的な便秘
- 風邪をひきやすく、治りにくい
- 咳が数週間つづくことがある
- カフェインを飲まないとやる気がおきない
- 疲れているのに眠れない、寝つきが悪い
- イライラすることが多くなり、忍耐力がなくなった気がする
- 物事に集中することができない
- 何もかも嫌になることがある
このような症状が複数当てはまる場合は、副腎疲労かもしれません。
副腎疲労はこんな人がなりやすい!
副腎疲労になりやすいのは、どのような人でしょうか?
それは、気持ちの切り替えが上手ではなく、息抜きやリラックスすることがなかなかできない人たちです。例えば、どのような人かというと、
- 真面目で責任感が強い人
- 向上心が強く完璧主義の人
- 我慢強く感情を表さない人
このように、何事にも手を抜かずに真面目に取り組む人は、副腎疲労になりやすい傾向があります。
副腎疲労を改善するには?
残念ながら、副腎疲労の特効薬はありません。
副腎を疲弊させているストレスの原因を知って、生活習慣を見直していくことが大切です。というのも、副腎疲労は心身ともに無理を重ねた生活を続けていることで、発症してしまうからです。
1日の生活サイクル、仕事の取り組み方、人間関係の付き合い、食生活などを少しずつ改善することが、副腎の健康に重要なんですね。
最近では、副腎疲労の専門外来もあり、病院で治療することができます。もし、慢性的な疲れで悩んでいるなら、一度診察を検討してみてはどうでしょうか?
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