思春期において、骨や筋肉の発達に欠かせない成長ホルモン。身長を伸ばすホルモンとしても知られていますよね。
20歳を過ぎると少しずつ分泌が少なくなりますが、成人後も様々な役割を担っています。若さを保つことにも貢献してくれているんですよ。
では、成長ホルモンは具体的にどのような効果があるのでしょうか?
成長ホルモンの効果について
成長ホルモンの代表的な働きと言えば、たんぱく質の合成を促して筋肉量を増やすことです。
体脂肪を分解して減らす働きもあるので、肥満になりにくい効果があります。つまり、成長ホルモンの分泌が増えると、基礎代謝量が高くなってダイエットしやすいわけです。
また、成長ホルモンには代謝のバランスや精神の健康を保つ働きもあります。
例えば、皮膚の新陳代謝を促して、肌のダメージを修復する作用です。コラーゲンの組織を強くするので、肌のハリを保ち、シワをなくす効果があるんですね。
それだけではなく、精神面でも脳の働きを良くして、記録力・集中力・意欲を高めるといった役割を果たしてくれます。
成長ホルモンの主な効果【まとめ】
- たんぱく質の合成を促し、筋肉量を増やす
- 骨の量を増やし、骨密度を高める
- 体脂肪を分解して減らす
- コレストロール値を改善する
- 肌の新陳代謝を促し、美肌を維持する
- 疲労を回復する
- 記憶力や意欲を高める
成長ホルモンが分泌される時間はいつ?
成長ホルモンは日中でも分泌されていますが、1日のうちで最も多いのは「夜寝ている間」です。と言っても、睡眠中にずっと分泌されているわけではありません。
特に集中的に分泌されるのは、寝入りからの3時間。入眠して深い睡眠(ノンレム睡眠)のときです。
画像引用:http://jcnet-mixx.com/2012/05/sleep-2/
上の図を見ていただくとわかると思いますが、寝入りから3時間ほど成長ホルモンの分泌が高まり、その後少なくなっていくわけです。
ちなみに、午後10時から午前2時は、肌のゴールデンタイムいう話を聞いたことがありませんか?
これは、成長ホルモンに肌のターンオーバーを促し、美肌を維持する効果があるからですが、実は、成長ホルモンの分泌と寝る時刻は関係がありません。
寝入りの時刻にかかわらず、睡眠開始から分泌されることがわかっています。
寝入りを良くするために大切なことは?
成長ホルモンの分泌を増やすには、寝入りから3時間熟睡することが大切です。というのも、寝入りから3時間の間に成長ホルモンはピークになるからです。
もし、寝始めてもすぐに起きてしまうような浅い眠りだと、成長ホルモンの分泌に影響があります。深く熟睡できないと、成長ホルモンの分泌も不十分になってしまうのです。
ですから、寝入りから最初の3時間は熟睡できるように、生活のリズムを整えることが大切です。朝起きる時間と夜寝る時間はできるだけ揃えて、熟睡できる環境を作りましょう。
質の良い睡眠で熟睡することが、成長ホルモンのアンチエイジング効果を最大限活用するコツです。
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