頭皮の臭いに気づいたとき、大きなショックを受けますよね。頭皮の臭いが気になって親しい人づきあいができなかったり、引きこもりがちになる人がいるくらいデリケートな悩みです。
ただ、毎日シャンプーをしていても間違ったケアをしていれば、頭皮はよけいに臭ってしまいます。しかも年齢に関係なく、若い人でも頭皮の臭いは発生するのだそう。
そこで、頭皮の臭いを改善させるための対策を調べました。予防対策を万全にするためにも、チェックしてみてくださいね。
自分の頭皮は臭ってる?まずはセルフチェック!
意外と気づかない自分の頭皮の臭い。まずはセルフチェックしてみましょう。
方法は簡単です。指の腹で頭皮をやさしくマッサージするようにこすってみてください。指を嗅いでみて、臭ければ頭皮が臭っている可能性があります。
または、いつも使っている枕の臭いを嗅いでみる方法もあります。できれば家族など自分以外の人に嗅いでもらうと、よりはっきりとわかるでしょう。
どうでしたか? 認めたくないけれど、なにやら臭っている、という人も多いのではないでしょうか。
そもそも頭皮はナゼ臭うの?
頭皮の臭いの元は、ズバリ「皮脂」にあります。頭皮で分泌される皮脂が毛穴につまって酸化すると、臭いが発生します。また、皮脂をエサとして雑菌が増殖したりすることも臭いの原因となります。
皮脂は毛穴である皮脂線から分泌されますが、とくに頭皮は皮脂線がもっとも多く集中しています。その量は顔のTゾーンの約2倍とも。つまり頭皮は、体の中でもっとも臭いやすいところといえそうです。
男性はホルモンの関係で女性よりも皮脂を多く分泌します。そのため男性の方が臭いやすいのですが、女性も中年期になると女性ホルモンが減少していきますので、臭いが強くなる傾向にあります。
また、若い人でもシャンプーや整髪剤などが毛穴に詰まっていると頭皮の臭いの原因になります。
毎日シャンプーしてるのに臭うのはナゼ?
「毎日シャンプーして、皮脂を洗い流しているはずなのに臭う…」という人は、洗いすぎが原因かもしれません。
洗えば皮脂は落ちますが、皮脂を取りすぎるとかえってその分泌が多くなって頭皮がべたついてしまいます。なぜなら皮脂は皮脂膜となって肌表面の乾燥を防ぐ働きをするため、取りすぎると潤そうとして異常に皮脂が分泌されるからです。
また、洗いすぎや強いシャンプーなどを使うと頭皮が乾燥してフケが出る原因にもなります。さらに、洗いすぎて乾燥すると髪のキューティクルがはがれやすく、枝毛や切れ毛にも。
髪は乾燥すると空気の臭いを吸収しやすいため、よけいに頭部が臭ってしまうといった負のループにはまってしまうことになるわけです。
頭皮の臭いを抑える正しい洗髪方法
では、頭皮の臭いを抑えるには、どのような洗髪方法がいいのでしょうか? いつものシャンプースタイルをちょっと変えるだけの、正しい洗髪方法をご紹介します。
1、洗う前にブラッシング
まず、髪を洗う前の渇いた状態でブラッシングしましょう。
頭皮の汚れを浮きやすくしてくれるうえ、髪がからまるのを防ぎ、ホコリなどを落とすことができます。できれば獣毛などの柔らかくて毛の多いブラシがいいでしょう。
2、ぬるま湯で予洗いをする
シャンプーをつける前に、お湯だけで予洗いしましょう。38度くらいのぬるめのお湯のシャワーで、髪や地肌をよく流すことを意識してください。30秒以上が目安です。
こうすることでシャンプーの泡立ちが良くなって、頭皮と髪をダメージから守ります。
3、シャンプーを泡立てる
シャンプーを手に取り、よく泡立てましょう。シャンプーの量はワンプッシュが目安です。ロングヘアの人でも500円玉くらいの量にとどめて。またシャンプーは、マイルドな洗浄力で頭皮にやさしいアミノ酸系がおすすめ。
ただ、「アミノ酸系シャンプー」とうたっていても、少しだけしかアミノ酸系成分が含まれていない商品もあります。購入するときは商品の成分表をみて、2~3番目あたりに次のようなアミノ酸系成分が表記されていれば間違いないでしょう。
ココイルグルタミン酸・ヤシ油脂肪酸、ラウリン酸、ミリスチン酸・グリシン・メチルアラニン・サルコシン
4、指の腹で頭皮を洗う
シャンプーの泡は髪の毛ではなく、頭皮につけましょう。そして、指の腹でやさしくマッサージするように洗います。けっして爪を立てないように気をつけて下さい。
5、すすぎとコンディショナーは毛先を中心に
すすぎは必ずしっかりと行いましょう。すすぎ残しは頭皮を傷めたり、臭いの元になってしまいます。シャワーを地肌にかけながら2~3分はすすいで下さい。
また、トリートメントやコンディショナーは、頭皮を避けて毛先を中心につけます。頭皮に付着すると毛穴を詰まらせることがあるので気をつけましょう。
6、よくすすいで、ドライヤーでしっかり乾かす
トリートメントやコンディショナーもシャンプー同様、よくすすいで下さい。すすぎ残しがあると、毛穴に油分が詰まってしまい、臭いやフケ、かゆみ、抜け毛の原因となります。
洗い終わったら、タオルドライしたあとにドライヤーでしっかりと乾かしましょう。地肌が濡れたままだと雑菌が繁殖しやすくなり、臭いの元になってしまいます。
ドライヤーは15cm以上離して、頭皮に当たるように動かしながらかけていきましょう。8~9割ほど乾いたら、冷風に切り替えると髪にツヤがでます。
いつシャンプーするのが効果的?
ところで、あなたは朝と夜、いつシャンプーしてますか? 地肌や髪にとって理想的なのは、成長ホルモンが活発に分泌される夜に洗髪することなんです。
そのときに地肌や毛穴が清潔に保たれていると頭皮の血行が良くなり、すこやかな地肌を保ちやすくなります。
また、出かける前の朝は時間のゆとりがなく、シャンプーのすすぎ残しがおこりやすくなります。それは地肌にとっては最も避けたいこと。できれば夜に洗髪するよう習慣を切り替えたいですね。
週に1度はオイルマッサージを!
週に1~2度、頭皮のオイルマッサージをするとより効果的です。頭皮の毛穴の詰まりを取り、臭いやフケ、抜け毛を予防・改善するだけでなく、白髪や顔のたるみ予防にもなります。
やり方は、髪をブッラッシングしたあと、シャンプー前の乾いた頭皮にオイルをつけて両手の指の腹でやさしくマッサージします。その後、お湯でオイルを落としてからシャンプーします。
オイルマッサージに使うオイルは、ホホバオイルや椿油、オリーヴオイルなどですが、落としづらいといった一面もあります。
そこでオススメなのが、メイク落し用のクレンジングオイルです。通常のオイルと比べるとお湯で落としやすいため、すすぎ残しのリスクが少なくなりますし、時短にもなるでしょう。
頭皮環境を整える生活習慣を心がけて
頭皮の臭いを抑えるには、正しい洗髪方法に加えて日常の生活の中でも次のようなことに気をつけましょう。
紫外線から頭皮を守る
頭皮には紫外線から肌を守るメラニン色素がありません。そのため紫外線によるダメージを受けやすく、傷んだ頭皮を修復しようとして皮脂がよけいに分泌され、臭いの原因になってしまいます。
帽子をぶり続けたり、長時間お団子ヘアはNG!?
帽子をかぶり続けていると通気性が悪くなり、汗や蒸れなどで頭皮に臭いが発生します。
また、ポニーテールやお団子ヘアなどを習慣として続けていると、やはり通気性が悪くなって臭いの元になります。髪をまとめたいときは、下の方で結ぶようにするといいでしょう。
肉食過多やかたよった食生活をしない
お肉などの動物性脂肪は体の中性脂肪を増やしますが、同様に汗や皮脂となって頭皮のベタつきの原因にもなります。若いときはそれほど影響は出ませんが、基礎代謝が落ちてくると脂肪分を吸収できなくなるのです。
頭皮の臭いやベタつきが気になるときは肉類を少なめにして、野菜や果物、穀類をたっぷりととりましょう。
ストレスや疲労をためない
ストレスや疲労は頭皮にとっても大敵! ストレスによってホルモンバランスが崩れると、皮脂が多く分泌されてしまいます。
また、ストレスや疲労によって自律神経が乱れると、頭皮の血行が悪くなってしまいます。過度の飲酒や喫煙も同様です。できるだけストレスを発散し、睡眠時間を十分に取るようにしましょう。
頭皮の臭いをクリアすれば、プラスアルファのいいことが!
頭皮の臭いを抑えることは、頭皮を健康に保つことにつながるため、フケや抜け毛、薄毛といった悩みも解消できるかもしれません。
何より、臭いを気にせずにハツラツと行動するようになれば、より充実した楽しい毎日を送ることができるでしょう。
まずは正しい洗髪方法から始めてみてくださいね。
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