「朝起きて鏡を見ると、顔がパンパンにふくれ上がってる…」誰もがそんな経験があるでしょう。
顔のむくみは、前夜のアルコールや睡眠不足、疲労など原因はさまざま。顔がむくんでいるとメークのノリが悪いだけでなく、髪型だってキマらずに朝から気分がダウンしてしまうこともありますよね。
そこで、忙しい朝でも短時間でできる、顔のむくみ解消の方法をご紹介します。
顔のむくみを解消する4つの方法
1.顔ヨガ
シワがとれると大評判の「顔ヨガ」。顔の表情筋を鍛えることによって血行を良くし、顔のむくみ解消にも効果を発揮します。
なかでも効果的なのは「ライオンのポーズ」。まず目を大きく見開いて、そのままの状態で鼻から大きく息を吸います。次に「ハッー!」と息を吐き出しながら舌を思いっきり下に出し、5~10秒ほどかけて息を吐ききります。これを3回行います。
動画引用:CHINTAIチャンネル
朝の顔のむくみ解消にオススメのポーズをもう一つ。息を深く吸って目や鼻、口など顔のすべてのパーツを中央に寄せます。寄せきったら、息を少しづつ吐きます。
吐き切る最後の瞬間に「パッ」と全てのパーツを今度は思いっきり開けて、ひと呼吸してから顔や肩を脱力させます。
これを2回行ってください。このポーズは「くちゃくちゃぱっ」のポーズといい、ベッドの中で行うと頭もスッキリしてスムーズに起きられます。
動画引用:スキンケアTV《メディシル》
2.ツボ押し
顔のむくみには「ツボ押し」も効果的です。目の真下のくぼんでいる部分から約1cmほど下の四白というツボは、頬の血行を促してむくみを解消します。
人差し指の腹を使って、やや上げるように5秒間押して、ゆっくりと離します。下に押すとたるみの原因になるので注意。左右同時に行って5回繰り返します。
動画引用:スキンケアTV《メディシル》
耳のまわりにも顔のむくみ解消に効果的なツボがあります。耳の付け根の内側(耳の穴のある方)の上部にある耳門と、耳たぶの後ろの下の方の付け根にある翳風(えいふう)というくぼみを、どちらも人差し指の腹でゆっくりと3秒押して3秒離します。左右それぞれ5回繰り返します。
また、眉頭の下のくぼみは、まぶたのむくみを取るのに効果的なツボ。親指の腹を上に向けてくぼみに当てて、こめかみに向けてゆっくりと押していきます。
眉の下の骨に沿って押すのがコツです。3秒ほど押して3秒離します。それを3~5回繰り返しましょう。目元の血流が良くなって、アイメークも決まりますよ。
3.首のリンパをほぐす
顔のむくみは余分な水分がたまっていることで起こります。そのため、顔のむくみを解消するにはリンパの流れを良くすることが一番。
とくに首の鎖骨は全身のリンパ液が流れてくる場所のため、ここをマッサージすると体内の水分や老廃物を汗や尿として排出してくれます。
やり方はとても簡単。まずは、ゆっくりと首を回してウォーミングアップ。左右2~3回くらい回したら、今度は耳の下から鎖骨にかけて、手のひらで上下にさすります。
左右10往復ほど行いましょう。所要時間は2~3分です。さする時にクリームを塗るとスムーズです。
動画引用:ボディケアTV《メディシル》
このマッサージは顔のむくみが解消されるだけでなく、肩こりや貧血、めまいといった症状も改善してくれます。また、美肌や小顔効果もあるので、顔のむくみがない時でも毎日の習慣にしてもいいですね。
4.蒸しタオル&冷水
時間にゆとりのある時は、タオルを使った温冷療法がオススメです。濡れタオルを電子レンジで40秒ほど温めます。取り出した時にタオルが熱すぎたら空気でさまして調整しましょう。
蒸しタオルを20~30秒ほど顔に当てたら、冷水をはった洗面器に20秒ほど顔をつけて冷やします。良く冷やしたペットボトルでもOK。これを2~3回交互に繰り返します。
蒸しタオルと冷水によって血流が良くなり、水分や老廃物が排出されやすくなります。
また、蒸しタオルを顔に当てている時に、頬やこめかみなどを軽く押すとさらに効果的です。この温冷療法は顔のくすみもとれるので、メイクのノリも良くなりますよ。
顔がむくみやすくなる原因もチェック!
顔のむくみを解消する方法を知っていると安心ですが、そもそも顔がむくみやすくなる原因は何でしょうか?
頻繁に顔がむくんだり、慢性的に顔がむくんでいるなら、病気がひそんでいる可能性もあります。顔がむくんでしまう原因もチェックしましょう。
原因1 アルコールの飲み過ぎ
飲み会の翌朝に顔がパンパンにむくんでいたという経験はありませんか? これは前日のアルコールが原因です。では、なぜアルコールで顔がむくんでしまうのでしょうか。
通常、アルコールを飲むと利尿作用でトイレが近くなり、体内の水分を排出します。すると体は水分不足状態を補おうとして、今度は逆に水分を体内にためようとします。
酔いが回っていると水分代謝が正常に働かず、必要以上に体内に水分をためこむ結果となり、顔のむくみの原因となってしまうのです。
原因2 塩分のとりすぎ
塩辛いおつまみなど、塩分の多い食べ物の取りすぎも顔のむくみを招きます。塩分は体内でナトリウムとなって血液などに運ばれます。
ところが塩分を摂りすぎると、血液の塩分濃度を下げようとして体は水分を取り込もうとします。しょっぱいものを食べて飲み物が欲しくなるのはこのためです。
適度に塩辛いものを食べて、適度に水分をとれば問題ありませんが、塩分を摂りすぎてしまうと体は水分を逃がさないように体内にため込んでしまうため、顔がむくんでしまうのです。
とくに酒のおつまみは塩分の多い食べ物が多いため、食べ過ぎるとアルコールによる水分代謝異常に加えて、塩分過剰でますます顔がむくみやすくなってしまうので気をつけたいですね。
原因3 運動不足や冷え
デスクワークで一日中座りっぱなしの毎日だったり、あまり動かない生活が続くと運動不足になってしまい、顔のむくみの原因となります。
運動不足になると血流やリンパの流れが悪くなり、細胞をとりまく細胞間液の代謝が悪くなるため、一時的に水分が増えて顔のむくみとなって表れます。
また、運動不足は冷え性の一因ですが、冷えによって血流が悪くなった場合も、水分代謝が悪くなって顔のむくみの原因になります。
手や足の指を動かすだけでも血流を促すことができますので、運動不足や冷え性の人はこまめに手足を動かしましょう。
原因4 月経前や生理中
女性特有の悩みのひとつに生理前や生理中の顔のむくみがあります。どちらも女性ホルモンが関係しています。
生理前の10日前後になるとプロゲステロンという黄体ホルモンの分泌が増加しますが、それによって体内に水分をため込もうとする働きが強まり、余分に水分を溜め込んでしまうと顔がむくんでしまうのです。
反対に生理中はプロゲステロンの分泌は減るのですが、エストロゲンという女性ホルモンの分泌も同時に少なくなるために冷えが起こったり、血流が悪くなったりして、顔のむくみが起こります。
このように、ただでさえ生理前や生理中は顔がむくみやすくなるので、アルコールや塩分の取りすぎには注意して、軽い運動を心がけたいですね。
顔のむくみが何日も続くようなら病気のサイン?
朝起きた時に顔がむくんでいても、一時的なものであれば昼過ぎや夕方までにはむくみが解消している場合がほとんどです。
ところが、何日も顔のむくみがつづいたり、おでこなど骨のあるところを押しても元に戻らなければ病気の可能性があります。
顔のむくみを引き起こす病気で最も多いのが内臓疾患です。とくに腎臓病の一種である
- 急性糸球体腎炎
- ネフローゼ症候群
- 腎不全
などは、体内の水分を排出できずに余分な水分を溜め込んでむくみを起こすことがあります。
また、肝硬変など肝臓病もむくみを生じさせます。肝臓でつくられるアルブミンというタンパク質が減少してしまうため、体液などが異常にたまってしまうのです。
もし、慢性的に顔がむくんでいると感じたら早めに医師に相談しましょう。
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