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要注意!悪玉菌が原因で発症する腸の病気4つ

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お腹の調子が悪い女性健康な腸とは、善玉菌や悪玉菌などの細菌のバランスがとれていることを言います。

ところが、食生活や生活習慣によって、このバランスは崩れがちに。悪玉菌が増えてしまうと、さまざまな腸の病気を引き起こしてしまいます。

善玉菌や悪玉菌のバランスが崩れると、どんな病気になるのでしょうか?

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健康な腸は善玉菌と悪玉菌のバランスがいい

腸の病気の多くは大腸で起きていますが、人間の大腸には1000種類以上もの細菌がいるといわれています。

それらを大きく分けると、腸内で健康的な働きをする「善玉菌」、悪い働きをする「悪玉菌」、そのどちらかの菌について働く「日和見菌(ひよりみきん)」から構成されています。

健康な腸はこの3つの菌の割合が善玉菌15~20%、悪玉菌10%、日和見菌70~75%のバランスになっています。

ここでカギを握っているのが「日和見菌」です。日和見菌は、善玉菌あるいは悪玉菌のどちらか優勢な方につくために、その名が付けられています。

つまり、健康な腸は善玉菌が悪玉菌よりも多いので、日和見菌は善玉菌に加勢しています。ところが、悪玉菌が多くなれば日和見菌は悪玉菌についてしまい、腸内でさまざまなトラブルや病気を引き起こしてしまうのです。

悪玉菌が増える原因は、肉色や食物繊維の少ない食事、便秘、喫煙、ストレス、加齢などがあげられます。

腸の病気1~過敏性腸症候群(IBS)~

過敏性腸症候群は、腹痛や下痢、便秘などを慢性的にくりかえす病気で、20~40代に多いといわれています。

男性は下痢型が多く、急に腹痛を起こして生活に支障をきたすこともしばしば。女性は便秘型が多く、ウサギの糞のようなコロコロとした便がでます。

腸や血液の検査をしても異常がみつからないことから、体質だとあきらめている人が多いですが、原因はストレスによる自律神経のバランスの崩れによるもの。実はここにも悪玉菌が関係しています。

腸内で悪玉菌が増えると腸管神経系が乱れ、それが中枢神経を通じて脳に伝わり、ストレスに過敏に反応してしてしまうのです。対処法はストレスを軽減し、食生活や生活習慣を変えて腸内環境を良くすることです。

腸の病気2~大腸ポリープ~

大腸ポリープは大腸の粘膜にできるイボ状の突起物や腫瘍で、多くの場合、がんとは異なる良性のものを指します。特に肛門に近いS字結腸と直腸の部分にできやすいといわれます。

その部分は圧縮された大便の濃度が高まるため、悪玉菌によって作り出された有害物質の働きが強まり、腸壁の細胞に異常をきたしてポリープなどを発生させます。

ただ、良性だと思っていたポリープが、がん化する可能性もあります。悪化させないためにも、毒素成分を発生させる悪玉菌を減らして腸内環境を整えることが大切です。

腸の病気3~大腸がん~

腸内の悪玉菌は、タンパク質が分解してできるアミノ酸の一種を、他の物質と反応させて発がん性物質をつくり出します。

また、肉類など動物性脂肪を食べると肝臓から胆汁が大量に分泌されますが、そこに含まれる胆汁酸から悪玉菌が二次胆汁酸という発がん物質をつくり、大腸の壁を傷つけてがんを発生させます。

大腸がんを防ぐには、肉食を減らして食物繊維をとるなど腸内の悪玉菌を増やさないようにすることが肝心です。

腸の病気4~炎症性腸疾患(IBD)~

この病気は主に潰瘍性大腸炎と、10~20代に多いクローン病とにわけられます。

どちらも大腸の粘膜を傷つけて潰瘍などを引き起こす自己免疫疾患で、下痢や血便、腹痛、発熱などを伴います。発症原因は特定されていませんが、腸の免疫バランスの崩れが一因しているといわれています。

悪玉菌は免疫細胞を刺激して腸に炎症を起こすことがマウスなどを使った実験で明らかにされています。そのため炎症性腸疾患の原因も悪玉菌の一種が関係していると考えられています。

腸内の悪玉菌を減らすには?

このほかにも腸内の悪玉菌の増加によって起こる症状には、肌荒れや肥満、体臭、口臭、冷え性、アレルギーのほか、脳の疲労やうつ病を招くこともわかってきました。

万病を引き起こしかねない悪玉菌。効果的に減らすには、善玉菌を増やすことが一番です。食物繊維を多く含む食品やヨーグルト、納豆など、善玉菌を増やす食べ物を心がけてとりましょう。

加えて、水分をたっぷりとることも大切です。また、体を動かすと腸の蠕動運動が活発になって便秘が解消し、悪玉菌が増えにくくなります。

毎日の食生活や生活習慣で悪玉菌を減らして腸内環境を整えれば、腸の病気を防ぐだけでなく、免疫力がついて心身の健康と若さをキープできますよ。

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