誰でも一度は経験する首の寝違い。痛みが1週間以上続く場合もあるので、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
痛みの度合いによっては首を動かすことも出来ず、仕事や車の運転に支障をきたすこともありますよね。
そこで今回は、首の寝違えを改善する対処法を2つご紹介します。まずは、寝違えが起きる原因からご説明します。
寝違いが起こる原因
「朝起きると首に違和感があったり、激痛で動かすことができない・・・」これは、寝ている間に首周りの筋肉が固くなって炎症を起こし、首が捻挫しているような状態になっているということ。
このような痛みは、どのように起きるのでしょうか。
なぜ、子供は寝違いを起こさないのか?
「子供たちの寝相を見て、あの形で寝違いを起こさないのはなぜだろう…」と思ったことはありませんか?
私たちの体には、恒常性(内部環境を一定の良い状態に保つ)という働きがあります。その働きは、大人よりも子供たちのほうがよく保っています。
どんなに寝姿がすごい恰好でも、しばらくすると動いて体勢を変える。これは、血流の流れを長時間止めないために、いろいろと動くということを自然に行っているのです。
子供の寝相が悪いのは、体の恒常性における自然な姿ということ。長時間同じ姿勢でいることによって、血流が止まったり筋肉が硬直することを、恒常性機能で防いでいるのです。
疲労やストレスで呼吸が浅くなる
子供たちは、深い呼吸で寝ているので、筋肉がリセットしやすい状態を作りだしています。
筋肉は、息を吐くことにより柔らかくなる性質をもっているので、深い呼吸で睡眠ができると寝違いの原因になる筋肉の硬直を防ぐことにもつながります。
一方、大人になると過度の疲労やストレスで、知らず知らずのうちに呼吸が浅くなります。深い睡眠が得られないため、恒常性の働きも悪くなり、固くなった筋肉もリセットされにくくなります。
毎日の疲れがたまり、筋肉の硬直が少しずつ蓄積され、最後に爆発するように寝違いを起こしてしまうのです。
首を寝違えたときの2つの対処法
痛みがある部分を冷やしたり、温めたり、マッサージしたり…でも、どれもいまひとつの効果が得られず、悩んでいませんか?
それなら、体に備わっている働きを利用して痛みを軽減してみましょう。体の恒常性を引き出すポイントは「呼吸」と「エクササイズ」です。
対処法1.深い呼吸を意識する
現代人は、ストレスや仕事の忙しさで、呼吸が浅くなりやすい傾向があります。
仕事に熱中するあまり、呼吸が止まっていることありませんか? まずは、呼吸を深くすること。とくに息を深くはき出すことを意識しましょう。
仰向けになってお腹を膨らませるように息を吸い、お腹を凹ませるように息を長く吐きましょう。吸うのが3秒くらいなら、吐くのは10~15秒以上の時間をかけて、絞り出すように息を吐き出しましょう。
上記の腹式呼吸を、寝る前に10回程度繰り返し行うことで、副交感神経が優位になって眠りやすくもなります。
対処法2.目のエクササイズを行う
「首が痛いのに、目のエクササイズ…?」と思いますよね。実は、目の神経は首の骨から出ています。頭を後ろに倒すと、後頭部と首の境目がわかりますよね。その部分に目の神経があります。
目を動かすとその神経も一緒に動くので、目の神経がある部分の筋肉を一緒にエクササイズしていることになります。では、目のエクササイズやってみましょう!
目のエクササイズ
- まず、痛みがある側の腕を前に出し、人差し指を目の高さに出します。右首(肩)が痛ければ、右腕の人差し指を目の高さに出します。
- 反対側の手で顎を抑え、顔が動かないように固定します。(左手で、顎をつかみ、顔を固定します)前に出した指先を横にゆっくりとスライドしていき、腕を後ろの方まで動かしていきます。
- 目は、指先を見て、指先が見えなくなるまで、ずっと目で追って見て下さい。ここでの注意点は、顔は動かさず息を吐きながら、指先を目で追うということです。指先が見えなくなったら、元の位置に戻して繰り返し行ってください(10回を1セット)
- 繰り返し行っていると、指先を目で追って見る範囲が、少しずつ後ろの方まで広がっていきます。始めたときよりも範囲が広がってきたら終了です。
さて、見える範囲が広がったところで、首を動かしてみてください。痛みが軽減して、首の回旋する範囲が広がったはずです。痛みがまだ残っているようでしたら、2~3セットなるべくゆっくりしたスピードで繰り返し行って下さい。
自分で行うエクササイズなので危険性がなく、回数を増やすごとに痛みが治っていくのを実感できます。エクササイズ回数に制限はありません。空いた時間に行うだけで、治癒能力が上がっていきます。
首回りが楽になり、目線の範囲が広がり、視界がクリアになったりなど、良いことだらけのエクササイズです。
寝違いの症状がひどいなら、整体を活用しよう!
もし、首の寝違いがなかなか治らなかったり、何度も繰り返すようなら、整体に行くことをおすすめします。
寝違いは、首周りの疲れや筋肉の硬直によって引き起こされますが、首の骨格にゆがみや傾きなどがあると、寝違いを起こしやすくなります。
また、身体の疲れがたまっていたり、ストレッチなどをしていないことも間接的な原因です。寝違いがよく起きるという方は、一度整体でチェックしてもらうようにしましょう。
参考:カ・ラ・ダ ファクトリー
整体と骨盤調整を中心としたボディメンテナンスサロンのカ・ラ・ダファクトリー。海外と国内で260店舗以上を展開する人気の整体です。
首・骨盤調整で全身のバランスを整え、身体のゆがみを根本的に改善。首はもちろん、全身のメンテナンスをしたい人におすすめです。
まとめ
寝違いの原因の多くはいろいろとありますが、疲れがとれにくい体になっていることが大きな原因です。疲労が蓄積したら早めの体リセットを行い、疲れを溜めないことが寝違いを防ぐことにもつながります。
寝違いになってしまっても、体本来の力を発揮させることで、痛みと早くお別れすることが出来ます。自分の体の力を信じてトライしてみてください!
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