突然胸のあたりに痛みを覚え、呼吸すると肋骨が圧迫される症状に襲われることがありませんか?
仰向けで寝ていたり立ち上がった時に痛くなる肋骨付近の痛みは、一体何が原因なのでしょうか。「大きな病気の前兆なのでは…」と、不安になる人も多いでしょう。
そこで今回は、肋骨が痛くなる3つの原因とその対処法についてご紹介します。
肋骨が痛む3つの原因とは?
肋骨が痛むときは、「肋間神経痛」「肋骨骨折」「内臓疾患」の主に3つの原因が考えられます。どのようにして痛むのか症状を把握して、きちんと対処することが大切です。
1.肋間神経痛【突発的な痛みが数秒ある】
「 突然、針で刺されたかのような痛みがあり、少しするとおさまる…」このような症状があるなら、肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)の可能性が考えられます。
末端神経が異常な反応を起こすことで痛みが起こるのですが、けがや病気が原因の場合や原因不明の場合があります。
例えば、同じ態勢で肋骨を圧迫し続けたり、運動不足で筋肉が硬くなったりすると、発症することがあります。帯状疱疹などの病気が影響して、神経に痛みを与えることも考えられます。
ストレスやイライラが原因で痛むこともありますので、突発的な痛みに悩まされる人は、心当たりがないか日々の生活を振り返ってみてみましょう。
肋間神経痛の対処法
肋間神経痛かなと思ったら、まずは上半身の様子を確認しましょう。帯状疱疹であれば、リンパの腫れや体のどこかに発疹が出ている可能性があります。異常がある時には、すみやかにかかりつけの内科に相談しましょう。
皮膚に症状がない時は、ストレスが溜まっていないか、栄養不足になっていないかなど、生活習慣を見直してみましょう。痛み出した時には、ゆっくり呼吸してリラックスした状態になった時におさまる傾向があります。
2.肋骨骨折【押すと痛みがある】
肋骨が折れている場合は、押すと痛みがあります。転倒などでヒビが入っていたり、骨粗しょう症で骨が弱くなると、簡単に折れてしまうことがあります。
高齢者の場合は、少しつまずいたり、くしゃみを大きくしたり、咳をしただけで骨折に繋がる可能性もあるんですね。
骨折の場合、押すと痛むほか、激しい運動や深呼吸することによって痛みが大きくなります。明らかに怪我をしたという意識がある人は、痛みが小さいうちに整形外科にかかるようにしましょう。
レントゲンなどで骨に異常がないかを調べてもらえます。軽いヒビ程度であれば1か月程度で治るでしょう。
肋骨骨折の対処法
怪我などで骨折している場合は、肋骨の固定や痛み止めを処方してもらうといいでしょう。骨折が確認されれば、きちんと対処してくれますので、骨折の可能性がある人は整形外科を受診しましょう。
3.内臓疾患【断続的に痛みが続く】
もし、断続的に痛みが続くなら、内臓疾患が原因かもしれません。肋骨は内臓の大部分をカバーしているため、内臓疾患が原因で肋骨付近に痛みが出ている可能性があります。
怪我をした訳でもなく、肋間神経痛の症状に当てはまらないなら、内臓疾患を疑いましょう。断続的に痛みが続く場合は要注意です。
内臓疾患による肋骨の痛みは、風邪をひいた時や、呼吸器などで炎症を起こしている時に発症することが多いです。このような場合は内科を受診して、どのような時に痛むのか詳しく説明しましょう。
内臓疾患の対処法
内臓疾患の疑いがある人は、かかりつけの内科で症状を相談して、精密検査をするかどうか判断してもらいましょう。断続的に痛みが続く場合、心臓疾患の可能性もありますので、早めの受診をおすすめします。
無理に伸ばしたりしないで病院に行こう!
肋骨の痛みで病院に行くなら…
- 肋間神経痛の場合・・・内科
- 肋骨骨折の場合・・・整形外科
- 内臓疾患の場合・・・内科
肋骨がズキンッと痛み出したら、ひねったり、無理に伸ばしたりしないよう気を付けましょう。すぐに痛みがひかず、あまりにも違和感がある場合は、内科に相談することをおすすめします。
「まだ大丈夫だろう…」と思っていると、症状が悪化していしまう場合があります。重大な病気が隠れていることもありますので、油断は禁物です。肋骨がどのような時に、どのように痛むかをきちんと把握して、適切に対応しましょう。
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