一時的に脳が貧血状態になり、意識が遠のく「立ちくらみ」。急に立ち上がったり、湯船から出ようとした時、視界が白くなってフラッとしたことがある人も多いでしょう。
すぐに視界が戻る場合は問題ありませんが、症状がひどくなるとそのまま転倒してしまうこともあり、大きな怪我に繋がりかねません。
今回は、立ちくらみの原因や生活習慣についてご紹介します。頻繁にクラクラすることがある方は、チェックしてみてください。
NG習慣1:偏った食事
朝食を食べないことが多かったり、お菓子ばかり食べたりしていると、体に必要な栄養分が足りなくなってしまいます。特に、立ちくらみに大きく関わっている鉄分は、毎日摂らなければ不足してしまいます。
貧血気味の人は、1日3食バランスのとれた食事を心がけ、鉄分を意識的に摂るようにしましょう。ビタミンCとともに摂ると、吸収率が上がるのでおすすめです。
また、血液を作る働きがあるビタミンB12や葉酸、タンパク質も十分に摂っておきましょう。
NG習慣2:ストレス
過労やストレスで弱り切ってしまうと、ホルモンバランスが崩れます。すると、筋肉が硬くなって血行不良となり、立ちくらみを起こすことがあります。
このような症状は、心因性めまいや血管迷走神経性失神と呼ばれ、昨今患者数が増えています。いずれも自律神経が乱れることによって引き起こされる病気です。
耳鳴りを伴うことも多いので、心当たりがある場合は専門医に相談しましょう。
NG習慣3:リズムの乱れた生活
早く起きるときがあったり、徹夜したりしていませんか? リズムがバラバラの生活をすると、自律神経が乱れる可能性があります。
自律神経は血圧や心拍、呼吸などを調節する働きがあります。正常な働きをしていれば、きちんと血圧を調整することができます。
しかし、自律神経が乱れると、血圧が正常に調節されず脳が貧血状態になり、立ちくらみが起こりやすくなるのです。睡眠不足にならないよう、早寝早起き中心のリズムのとれた生活を習慣づける必要があります。
NG習慣4:和式生活
床の上など低い位置で生活を送っている場合は、立ち上がるときの上下差が大きいため、立ちくらみを起こしやすくなります。椅子・ソファ・ベッドなどを利用して、立ち上がる時の上下差をなくすようにしましょう。
低血圧の人は、立ちくらみ、特に起立性低血圧を起こしやすいと言われています。長い間座った態勢、または寝ている態勢から急に立ち上がると、血圧を上げるのが間に合わず、立ちくらみを起こしてしまうのです。
体質的な問題ですので、根本的な解決法はありませんが、急に立ち上がらず、ゆっくり動くことを心がけましょう。朝起きるときも、仰向けの状態で起き上がらず、まずは横向きになって手をついてから起き上がる方が安全です。
布団の上で座っている時間を作り、そのあと四つん這いになってから起き上がるなど、立ちくらみにならないように気を付けてください。
普段から注意を
立ちくらみが頻繁に起きるなら、生活習慣を改める必要があります。転倒や失神を起こした後では遅いということを認識しましょう。
症状がひどく、めまいが起こる場合は、血液検査をして貧血かどうかを確認しましょう。貧血であれば、サプリメントや薬で症状を改善することができます。
女性の場合、生理中や妊娠中に造血が間に合わず、めまいを起こしやすくなります。該当する期間にはいつも以上に注意して、意識的にゆっくり行動するようにしましょう。
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