人工甘味料が多く使われている「ゼロカロリー」食品。ダイエットや健康管理のために、日頃から口にしている人も多いではないでしょうか?
人工甘味料について調べてみると、逆に太りやすいという指摘があります。ゼロカロリーなのに、太ってしまうとはどういうことなのでしょうか。また、人工甘味料に危険性はあるのでしょうか・・・。
今回は、様々な噂が飛び交うゼロカロリー商品の裏側をご紹介します。日頃から愛用している人は、特徴や危険性を知っておきましょう!
ゼロカロリーなのに、なぜ甘いの?
カロリーが少量の場合、飲食物にカロリー表示しなくてもよいという話は、よく知られていますよね。
実際にゼロカロリーを謳っている商品は、カロリーが全くないというワケではありません。少量ですが、カロリーは含まれています。
それでも、十分な甘みを感じられるのは「人工甘味料」が使用されているからです。
砂糖の約200倍以上の甘みを感じられ、少量で砂糖と同じような甘さを再現することができます。これがカロリーは低くても、しっかりと甘みを感じられる理由です。
人工甘味料を摂ると太るってホント?
カロリーを抑えるために開発された人工甘味料ですが、逆に太ってしまうというのは本当なのでしょうか。結論から言うと、人工甘味料それ自体で太ってしまうことはありません。
血糖値が上昇しやすく、インスリンが過剰に分泌されるという話がありますが、今やこの話は事実無根であるとされています。
とはいえ、油断は禁物です。人工甘味料は太るわけではありませんが、太りやすくなってしまう原因が2つあります。
原因その1.エネルギー不足による空腹感
糖分は、体のエネルギーとなる大事な栄養素。人工甘味料は甘みを感じますが、糖分はほとんど含まれません。そのため、人工甘味料を多く摂取していると、エネルギー不足で空腹感が長く続くことになります。
結果として、無意識のうちに食事の量が増えてしまうことがよくあるんですね。意識しないまま普段の食事量が増えるので、必然的に太ってしまうというわけです。
原因その2.脂肪が蓄積されやすくなる
人工甘味料を日常的に摂取していると、糖分を摂取する機会が減ります。こうなると、体はなるべくエネルギーを蓄えようと、普段の食事から糖分の吸収量を高めるようになります。
その糖分は、脂肪に変換されて体に蓄積されます。これが続くと、普通の食事でも太ってしまう体質の出来上がり。エネルギーを補おうとする体の働きが、太りやすい体質を作ってしまうんですね。
人口甘味料に危険性はあるのか?
太りやすくなるという特徴は分かりましたが、病気などの健康被害はあるのでしょうか。ネットなどで挙げられている噂の一部として、以下のものがあります。
- 発がん性がある
- 失明の恐れ
- 脳に障害が起こる
- うつ病になりやすい
- 糖尿病を誘発
どれも恐ろしい事例ばかりですが、実のところ、しっかりとした研究データに基づくものではありません。あくまでも推測の域です。
しかし、「人工甘味料に危険性はない!」と言い切れるのかと言えば、そういうワケでもありません。明らかにされている危険性を2つご紹介しましょう。
危険性その1.依存性がある
人工甘味料は満腹になりづらいので、「甘い物を食べたい」という欲求にどんどん答える事が出来てしまいます。
これが日常的になると、人工甘味料への依存が始まります。結果的に、糖分の摂りすぎや栄養の偏りが引き起こされてしまいます。
危険性その2.お腹の調子を悪くする
人工甘味料は、小腸では吸収されずに大腸まで届き、水分を吸収する大腸の働きを阻害します。このため、下痢になりやすく、体調不良を引き起こす原因になります。
この状態が続けば、慢性的な疲労や栄養失調、その他の病気にかかる恐れも出てくるでしょう。
まとめ
上記のとおり、人工甘味料にはいくつかの危険性が隠されています。
「なかなか疲れがとれない」「何となく体がダルイ」という症状があるなら、人工甘味料の摂りすぎなのかもしれません。今の食生活を見直してみましょう。
しかし、人工甘味料は、使い方次第で健康管理やダイエットの有効な手段にもなるのです。
- いつも飲んでいるジュース一本を、ゼロカロリーのものに変える
- 甘い物を食べ過ぎた時は、ゼロカロリーの物を食べて調節する
など、依存しない程度の使用が有効な方法です。日頃の食生活に上手く取り入れていき、ゼロカロリーの商品を活用してみてはいかがでしょうか?
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