通常の痰は無色透明で、知らないうちに飲み込んでいるものです。しかし、分泌液が異常に増えたとき、痰が気になり始めるのです。
「この頃、痰が気になるな・・・」と思った人は必見。痰の原因と対処法を詳しくみていきましょう。
もしかして病気のサイン
風邪やアレルギーの痰
無色透明ではなく色が付いており、粘性が強い場合は細菌やウィルスが原因です。
細菌やウィルス、戦って死んだ免疫細胞は、外に排出されるとき痰に交じります。そのとき、色がついて粘り気が強くなるのです。
対処法はコレ!
体が、細菌やウィルスに抵抗しているサインなのですが、あまりにも症状がひどく辛いようでしたら、医師に相談して痰切りの薬を処方してもらうようにしてください。
気管の炎症、肺炎の痰
気管支炎など、気管が炎症を起こしている場合、咳(せき)を併発します。肺疾患を持っている人や、タバコを吸っている人は、炎症を起こしやすいので気を付けましょう。
痰の色が濃い黄色や緑で、咳を伴い、かつ咳をしたときに胸に痛みがある場合は、肺炎の可能性があります。
対処法はコレ!
発熱を伴い、すぐに悪化する場合も多いので、すぐにでもかかりつけの病院に行きましょう。
逆流性食道炎の痰
逆流性食道炎を患うと、強い胃酸が喉まで上がってくるため、粘膜が荒れてしまいます。粘膜を守るために痰を多く出すので、結果的に「異常に痰が出る」という状態になります。
酸っぱいゲップがよく出る場合は、逆流性食道炎を疑いましょう。食生活やストレスが原因と言われるため、現代社会では多くの人が患っている病気といっても過言ではありません。
対処法はコレ!
食生活を改善し、ストレスフリーの生活を送るのは難しいですが、治していく努力が必要です。胃酸を抑える薬を処方してもらうことによって、粘膜が荒れるのを防ぎ、痰を抑えていくという方法があります。
病気ではないのに、痰が出るのはなぜ?
心因咳嗽とは
強いストレスを感じたとき、痰が多く出ることがあります。緊張しながら話し出そうとした時や、カラオケで自分の順番が来た時などに、なぜか痰が絡まるのはコレが原因。
心因咳嗽(しんいんがいそう)、神経性咳嗽(しんけいせいがいそう)と呼ばれています。
水分不足で出る痰
乾燥したときも喉を乾きから守るために、痰を多く出す仕組みがあります。
常に口を開けている人や、口呼吸をしている人は気を付けましょう。加湿器を使用して、夜はマスクを着けて寝るようにすると、潤いが保たれます。
また、体自体が乾燥している人は案外多いものです。1日約2リットルの水を飲むように心がけ、飴をなめるなどして唾液を出すように訓練することも大切です。
対処法はコレ!
水分を十分に摂ることは、痰予防になるほか、風邪などの病気予防にも繋がります。痰が気になる人は、意識的に水分を摂るようにしましょう。
まとめ
痰は、体のバロメータです。なぜか痰が絡むときは、なにか原因があると考えましょう。病気のサインであれば、早めに医師に相談することによって、悪化を防ぐことができます。
茶色や、ピンク、明らかに血が混じっている場合は、肺や気管が傷ついている場合がありますので、すみやかに病院へ行ってください。
3週間以上続く場合も、同様に検査する必要があります。ただの痰と侮ってはダメということですね。
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