近年、「キシリトール」という言葉をよく耳にするようになりました。その代表と言えば、ガムですよね。あなたも普段、キシリトール入りガムを食べているのではないでしょうか?
虫歯予防に効果があると言われているキシリトールガムですが、そもそもキシリトールとは何なのでしょうか。
キシリトールには気を付けなければいけない副作用や、虫歯予防に効果の高い食べ方があります。どのように摂取すれば、効果的で安全に利用できるのでしょうか?
キシリトールは天然由来で安全!
キシリトールとは糖の一種です。存在している糖のうち、7割近くがブドウ糖や果糖とよばれる種類で、他の3割が希少糖とよばれています。
その希少糖の1つがキシリトールで、白樺の木などから抽出することができます。身近なものではイチゴやほうれん草にも含まれています。
また、人間の体内でも作られています。そのため、天然素材で人間が口にしても安全なものなのです。
なぜ、虫歯予防に効果があるのか
虫歯の原因は砂糖です。虫歯菌は、砂糖をエネルギーにどんどん元気になり、虫歯を作っていきます。
しかし、キシリトールは砂糖と同じぐらい甘いのに虫歯の原因にはなりません。キシリトールは虫歯菌が繁殖するエネルギーとして使われないからです。
同じ甘さを持つというのに不思議ですよね。これが虫歯にならない理由の一つです。
他にも、キシリトールは歯の汚れを付きにくくしたり、唾液がたくさん出るよう促してくれるため、虫歯になりにくい環境を作り出してくれます。
キシリトールガムは食後に食べよう!
次に、虫歯予防に効果の高い食べ方をお話しします。
国を挙げて虫歯予防に力を入れているフィンランドでは、食卓に必ずキシリトールのガムが置かれています。
なぜなら、食後すぐにキシリトールを食べることが、国によって推奨されているからです。
虫歯になりやすいのは食後30分間。そのため、食後すぐにキシリトール入りガムを噛むことは、とても効果の高いことなのです。
一日10粒以上は食べないように
朝・昼・晩、そして間食を2回しても、1日で何か食べる機会は合計5回ぐらいではないかと思います。そのため、一日5粒が虫歯予防に効果のある量といわれています。
しかし、噛む量が10粒を越えると、お腹がゆるくなるという副作用が出る場合があります。
個人差のあることだとは思いますが、キシリトールを5粒以上食べたあとに下痢気味になった場合は、過剰摂取を控えた方がいいでしょう。
キシリトールは虫歯菌を減らしてくれる
キシリトールを定期的に食べていると、虫歯菌を減らすことができることを、あなたは知っていますか?
虫歯菌は人に移るので、特に赤ちゃんを持つご家庭では、大人は率先してキシリトールを食べるようにしましょう。
1歳になるまでの赤ちゃんで、お母さんが一日2回キシリトール入りガムを噛んでいると、ガムを噛まないお母さんの赤ちゃんに比べて、なんと虫歯菌が半分も少ないことが分かっています。
赤ちゃんができたらキシリトールを習慣化して、かわいいわが子に虫歯菌が移ることを防ぎましょう。そうすることで、お母さんの口の中も赤ちゃんの口の中も、虫歯から守ることができるのです。
キシリトールを上手に取り入れよう
いかがでしたか? キシリトールの効果と使い方を知っていると、口の健康維持に役立ちます。
キシリトール入りガムをあまり食べない方でも、虫歯予防のために食後のキシリトール習慣をつけてみませんか。
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