酸化とは、体の細胞が「さびる」ということですが、その原因になるのが活性酸素です。ウイルスや細菌を攻撃するときに使われますが、過剰に発生すると有害な影響があるんですね。
今回は、体内を酸化させる活性酸素についてご紹介します。
活性酸素とは?
活性酸素とは、物質に対する反応性が高い酸素のことです。その特徴は、細胞を攻撃して酸化させる力があり、毒性が強いことです。
体内で活性酸素が発生すると、脂質でできている細胞膜を酸化させ、過酸化脂質が蓄積されます。過酸化脂質は、鉄分と反応して連鎖的に酸化反応を起こし、全身の細胞を傷つけてしまいます。その結果、様々な病気を引き起こし、老化を促進させる原因になります。
例えば、血液中のコレステロールが酸化すると、血管の内膜を傷つけ、動脈硬化を進行させます。動脈硬化になると、
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
- 狭心症
- 腎不全
などの合併症を引き起こすリスクが高くなります。生活習慣病を悪化させて、身体を老化させてしまうわけです。
通常は、発生した活性酸素を除去する抗酸化作用により無毒化されますが、活性酸素が大量に発生すると、酸化と抗酸化のバランスが崩れてしまいます。特に、加齢に伴って抗酸化作用は低下していくので、活性酸素を増やさないことが大切になります。
では、活性酸素が増える原因は何でしょうか?
日常にあふれている!活性酸素が増える原因
私たちは、呼吸によって大量に酸素を取り込んでいます。酸素はエネルギーを作り出す時に使われますが、このうち約2%は活性酸素になると言われています。
さらに、呼吸以外にも、
- 紫外線
- 大気汚染物質
- 食品添加物や残留農薬
- 激しい運動
- 飲酒・喫煙
- 細菌やウイルスの侵入
- 強いストレス
- 睡眠不足
などが、活性酸素の原因になります。日常生活において発生原因があまりにも多いので、完全に避けることはできないんですね。
では、活性酸素を除去するには、どうすればいいのでしょうか?
活性酸素を除去することって無理?
確かに、活性酸素は呼吸するだけでも発生するので、なくすことはできませんが、
- できるだけ紫外線を浴びない
- 加工食品をできるだけ食べない
- 飲酒・喫煙はやめる
- 激しい運動はしない
- しっかり睡眠をとる
など、生活習慣を気をつけることで、増やさないようにすることはできます。
また、普段の食生活も大切です。ビタミンは、抗酸化作用をサポートしてくれる栄養素ですし、ファイトケミカルにも強力な抗酸化作用があります。
毎日の食事に抗酸化食品を摂り入れて、活性酸素の影響を小さくしましょう。
⇒活性酸素を除去しよう!抗酸化作用のある食品はコレ!
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