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インフルエンザ対策~ワクチンの予防接種と感染を防ぐための方法

インフルエンザの流行シーズンになると、ウイルスに感染しないかどうか心配になりますよね。インフルエンザを効果的に予防したいと考えているのではないでしょうか。

インフルエンザに感染すると、会社を長期間休まなければならなくなり、周りに迷惑をかけてしまいます。また、家族に小さい子供がいれば、感染させてしまうリスクもあります。高熱や倦怠感で苦しい思いをしたくない方も多いですよね。

そこで今回は、インフルエンザの感染を防ぐために必要な情報をまとめました。予防接種や感染しないための対策を知りたい方は要チェックです。

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インフルエンザの種類と流行期間

インフルエンザA型は変異しやすい

インフルエンザウイルスはA型・B型・C型の3種類に分けられます。このうち、インフルエンザが流行する原因になるのはA型ウイルスです。

A型はウイルス表面にあるトゲのような突起により、144種類の型に分けられます。過去、人に感染して大流行したのは「H1N1(ソ連型)」や「H3N2(香港型)」。2008年に発生した鳥インフルエンザは「H5N1」という型のウイルスです。

種類が多いA型の特徴は、毎年のように変異を繰り返すため、予防が難しいことです。ウイルスに感染すると体の中で抗体ができるため、同じ種類のウイルスが入ってきても抗体によって感染を防ぐことができます。

しかし、A型は小さな変異を繰り返すため、トゲの構造が変わってしまいます。その結果、過去の抗体が上手く機能しなくなるため、何度も感染してしまうわけです。

一方、B型とC型はあまり変異しないため、抗体ができると感染しにくくなります。流行する規模も小さいため、A型のように大流行することはほとんどないようです。

インフルエンザ感染による死亡率

インフルエンザは命に関わることが少ないウイルス性疾患ですが、重症状すると死亡するケースがあります。

インフルエンザ感染による死亡率出典:日本臨床内科医会

厚生労働省の人口動態統計によると、インフルエンザで亡くなる方の80~90%は65歳以上の高齢者です。

高齢者は様々な持病を抱えていたり、免疫力自体が低下していることがあります。そのため、インフルエンザに感染すると持病が悪化したり、肺炎・気管支炎などの合併症を引き起こす可能性が高くなります。

インフルエンザの流行期間

インフルエンザが流行する期間は、例年12~3月が一般的です。12月上旬くらいから患者数が増えはじめて、1月中旬~2月下旬にピークを迎えます。この時期は、患者数が毎年100万人を超えることがほどんどです。

その後、3月下旬から患者数が少しずつ減りはじめて、4月に入ると感染する方が少なくなって流行が収束します。

自分が住んでいる地域の流行状況を知りなら、国立感染症研究所が発表しているインフルエンザ流行レベルマップをチェックしましょう。全国で医療機関を受診したインフルエンザ患者数による流行の度合いを確認できます。

⇒インフルエンザ流行レベルマップ

インフルエンザの予防接種

インフルエンザ予防接種に適した時期と有効期間

インフルエンザ注射
インフルエンザが本格的に流行し始めるのは、12月中旬頃からです。ワクチン接種から抗体ができるのに2週間かかるため、遅くても12月上旬までには予防接種を受けたいところです。

また、ワクチン接種による有効期間は約5ヵ月間なので、11月中に予防接種を行っても3月まで効果は持続します。タイミングとしては11月中旬~12上旬が最適です。

予防接種にかかる料金の相場

インフルエンザの予防接種は健康保険が適用されないため、全額自己負担になります。自由診療のため、医療機関ごとに料金も異なります。

予防接種にかかる料金の相場ですが、2015年から2016年シーズンの全国平均は3,204円でした。HPに価格を公表している医療機関を確認したところ、2016年から2017年の料金も3000~4000円が多かったです。

65歳以上は自治体によって費用を一部補助しているため、自己負担の割合は少なくなります。自治体によって負担額は変わりますが、1回当たり約1500~2500円が相場です。

また、1才~13才までの子供は予防接種を2回受ける必要があるため、2回の接種で5000円~7000円が相場です。

予防接種にかかる料金の相場

  • 13歳以上の大人…3000~4000円(1回の接種)
  • 13歳以下の子供…5000円~7000円(2回の接種)
  • 65歳以上…1500~2500円(1回の接種)

インフルエンザ予防接種による副作用

予防接種で使われるワクチンは、ウイルスの病原性をなくした不活化ワクチンなので、接種したとしてもインフルエンザに感染することはありません。

しかし、ワクチン接種した人の10~20%に副作用が起こることがあります。ほとんどが軽度の副作用で、2~3日でなくなることが一般的です。

副作用による主な症状

  • 接種部分の赤み・腫れ
  • 接種部分に痛みある
  • 発熱
  • 頭痛
  • 寒気(悪寒)
  • だるさ(倦怠感)

まれに重い副反応がある場合があるため、持病や不安がある方は医師に相談するようにしましょう。なお、重い副反応は比較的すぐに起こることが多いため、接種後30分間は医療機関で待機する方がいいようです。

どんな人が予防接種を受けるべき?

インフルエンザ感染による死亡者は80~90%は65歳以上の高齢者です。65歳以上の方は予防接種法に基づくインフルエンザ予防接種の対象になっており、各自治体による補助費も出ています。

また、乳幼児もインフルエンザが重症化して、インフルエンザ脳症などの合併症を起こす場合があります。重症化するリスクが高い高齢者・乳幼児は予防接種を検討しましょう。

インフルエンザワクチンの効果はどのくらい?

インフルエンザワクチンには、発症リスクを低下させて重症化を予防する効果が確認されていますが、100%発症を防止することはできません。

厚生労働省による「インフルエンザワクチンの効果に関する研究」では、65歳以上の健常者が接種していた場合、約45%の発症を阻止でき、約80%の死亡を阻止する効果があったと報告されています。

一方、インフルエンザウイルスは毎年のように変異するため、ワクチンに含まれたウイルス株と流行しているウイルス株が一致しないことがあります。このような場合はワクチンの有効性が低下するため、十分に効果を発揮しないこともあります。

ワクチン接種を受ければ安心というわけではないので、ウイルスを体内に入れないような予防対策もしっかり行いましょう。

インフルエンザの感染を防ぐ方法

マスク予防接種を受けたとしても、インフルエンザの感染を100%防ぐことはできません。インフルエンザを予防するためには、体内に入ってくるウイルスを減らすことが大切です。

こまめに手洗い・うがいをする

インフルエンザの感染経路は、くしゃみや咳から放出されたウイルスが体内に入る飛沫感染が原因です。また、手についたウイルスが口や鼻の粘膜から感染する接触感染も考えられます。

そのため、外から帰ってきたら、手洗い・うがいをすることが大切です。手や喉についたウイルスを除去することで、感染を防ぐことができます。正しい手洗いの方法は以下のとおりです。

正しい手洗いの方法出典:政府広報オンライン

石けんを使うとウイルスを簡単に壊すことができるため、手を洗うときは必ず石けんを使いましょう。特に指先・指の間・爪の間は洗い忘れが多いため、意識的に洗うことが大切です。

外出するときはマスクをつける

もし、インフルエンザの流行期間に外出するときは、マスクを着用しましょう。人が多い場所や繁華街はウイルスをもらいやすいため、マスクはかかせません。

マスクを選ぶときは、ウイルスを防御のために作られた「N99規格」の高性能マスクがおすすめです。N99はインフルエンザウイルスの粒子を99%カットできる高い機能を持っています。

価格は少し高めですが、人ごみや繁華街に出かけるときには利用したいところです。特に感染リスクの高い方は、高性能マスクを使うようにしましょう。

ウイルスを室内・寝室に入れない

外出先から帰宅したあと、リビングや寝室などでコートを脱いでいませんか?

外出すると、コートなどの衣類にウイルスが付着することがあります。そのため、室内でコート・マフラー・帽子などを脱ぐと、ウイルスを撒き散らしてしまうことになります。

ウイルスを室内に入れないためには、玄関先にコート掛けを置くことが必要です。ホコリやウイルスを払ってから家に入り、玄関先でコートを置いて室内に持ち込まないようにしましょう。

室内を湿度50%以上に保つ

インフルエンザウイルスは乾燥や寒さに強く、空気中で長時間生存できるため、空気が乾燥しているとウイルスに感染しやすくなります。また、湿度が下がると鼻の粘膜が乾燥するので、ウイルスが体内に入り込みやすくなります。

インフルエンザウイルスは、湿度50%を超えると生存率が約3%に低下します。湿度が高い環境下では、生存できないことがわかっています。(湿度60%で全滅します)

ですから、室内にいるときは加湿器などを利用して、湿度が50%以上になるように設定しましょう。できれば空気清浄機能があるものを使って、フィルターはこまめに交換すると効果的に予防することができます。

1日1~1.5リットルの水分補給

冬は喉の乾きを実感しづらいため、ついつい水分補給が少なくなりがちです。しかし、体内の水分が不足すると、インフルエンザに感染しやすくなります。

鼻や喉の粘膜には線毛という器官があり、付着したウイルスを外に排出する働きがあります。線毛は鼻・喉・気管支まで生えていて、ウイルスから身を守ってくれます。

しかし、水分不足で体が乾燥していると、線毛運動が低下してしまいます。ウイルスの入り口になる喉や鼻も乾燥するため、ウイルスが入り込みやすくなるわけです。

体内の免疫機能を高めてウイルスを除去するためにも、意識的に水分補給をすることが大切です。冬でも1日1~1.5リットルは飲料水で水分補給するようにしましょう。

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