一生懸命に頑張って入った志望校や会社なのに、「なぜか行きたくない…」「突然興味がなくなった…」という無気力な感情がわくことがあります。
心では「これではいけない」と思いつつもやる気がおきず、余計に落ち込んでしまうのです。こうした状態が続くようなら、ひょっとしたら燃え尽き症候群かもしれません。
もし「燃え尽き症候群」になってしまったら、どんな対処法があるのでしょうか?
ある日突然、こんな症状に襲われたら要注意!
「燃え尽き症候群」とはいったい、どういった病気なのでしょうか。
よくいわれているのが「今まで目標に向かって必死で勉強や仕事に没頭していた人が、ある日突然、脱力感に襲われて何もやる気が起きない」といったもの。具体的には、次のような症状があげられます。
燃え尽き症候群の症状【まとめ】
- 朝起きれない
- 朝から体力の消耗感がある
- 仕事や学校生活に興味がなくなった
- 飽きっぽくなり、何をやっても長続きしない
- 笑わなくなった
- イライラすることが多くなった
- 自分を無価値だと感じる
- 人に対して無神経な態度をとる
- 人に対して攻撃的になった
- 人間関係や将来のことを悲観して心配ばかりしている
- 頭痛や胃痛、慢性の下痢など体調不良 など
燃え尽き症候群、その原因は?
一般に、真面目で責任感があり、理想が高く一途な人ほど燃え尽き症候群になりやすいといわれています。
そうした人が突然、あるいは数ヶ月~1年くらいで真逆の生活態度になってしまうと、周囲の人々は戸惑い、本人自身も悲観していっそう負のスパイラルにはまっていくことがあります。
原因は、ひとことで言うと「頑張りすぎ」。言い換えれば「理想と現実のギャップによるストレス」です。目標や理想に向かって頑張って来たのに現実は期待とは違った、思い通りの成果がでないのは自分がうまくできないから、などと思いがちな人です。
「~すべき」「こうであるべき」と考える傾向の強い人ほど燃え尽き症候群におちいりやすいのです。
意外にも医師や看護師、ソーシャルワーカー、教師など、社会から模範として見られがちな職業の人や、猛烈な受験勉強をへて志望校に合格した学生、キャリアウーマン、子育て中のママなどにも燃え尽き症候群にかかる人が増加しています。
燃え尽き症候群の対策7つ!
燃え尽き症候群には決定的な処方薬があるわけではありません。生活の中で実践できる効果的な対策法を7つご紹介しましょう。
休憩をとる
無理に頑張ろうとしても良い結果は出せません。頑張ろうとせずに休憩を挟むことです。といってもこのタイプの人は休憩をとるタイミングがつかめません。ですので、毎日何時から休憩をとるということを決めると取りやすくなるでしょう。昼寝も効果的です。
睡眠を充分にとる
長期的な緊張やストレスが燃え尽き症候群を招いてますので、睡眠をよくとって自律神経のバランスを整えることが肝心です。睡眠は脳をリラックスさせて疲労回復を早めてくれます。
早寝早起きで生活リズムを整える
良質な睡眠をとるためには「眠りのホルモン」と呼ばれるメラトニンの分泌が欠かせません。メラトニンは目覚めてから12~16時間後に分泌されるため、毎朝決まった時間に起床することは睡眠の質を高めて疲労回復を促すなどさまざまな効果があります。
バランスの良い食生活を
燃え尽き症候群の対策には、体の調子を整えることも大切です。バランスのとれた食生活を心がけましょう。また、アルコールや嗜好品の取りすぎには注意しましょう。
毎日、適度な運動をする
どんな運動でもいいので毎日続けると、脳内にエンドルフィンが分泌されます。すると満足感や幸福感が高まり、精神的ストレスの解消に非常に効果があります。
長期休暇を取る
思い切って長期休暇をとるのも効果的です。「~すべき」という環境でない状態に身を置いて、ゆっくりと休みましょう。ただ、せっかくの休暇に予定を詰め込みすぎるのは逆効果です。
笑ったり趣味を楽しむ
焦りやストレス、不安などの感情を軽減するには、楽しいことをしたり笑うことが効果的です。楽しみや笑いには癒し効果があるからです。
といって無理に笑おうとしたり、本格的な趣味を始めたりするのではなく、好きな服装をして出かけるなど、ちょっとした気分転換でも十分です。
燃え尽きる前に心がけたい予防法
燃え尽き症候群はその名のごとく、頑張りすぎて「燃え尽きて」しまうこと。うつ病とは異なるものの、悪化するとうつを引き起こす可能性もあります。
予防には、日ごろからバランスの良い健康的な生活を送ることに加え、ありのままの自分を受け入れるという気持ちも大切です。
つらい時には身近かな人に愚痴をこぼしたり助けてもらってもいいのです。そして、常に遊び心やユーモアを忘れないようにしていると、ストレスに負けない強い心身になっていくでしょう。
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