「全力で走っているとき、ふくらはぎにビシっと鋭い痛みを感じた…」
「足に力を入れた時、太ももの裏がつったような感じになった…」
運動をしているとき、このような症状を経験したことがありませんか?
肉離れは、筋繊維が損傷している状態です。放っておくと怪我が長引いたり、治りにくくなることがあるので、症状をしっかり見極める必要があります。
今回は、肉離れの症状と筋肉痛との違いについてご紹介します。適切な治療をするためにも、肉離れの症状を確認しておきましょう!
肉離れの症状には軽度から重度の分類がある!
肉離れとは、急激な筋肉の収縮が働いたときに、筋力が耐えられずに筋繊維が損傷したり、断裂する症状のことです。
太ももやふくらはぎに発生することが多く、急激に動いたり、準備運動が不足していることが原因です。筋肉の柔軟性がなくなっているときに発症することが特徴です。
肉離れには軽度から重度の分類があり、症状によって3段階に分けられます。具体的な症状は、以下のとおりです。
軽度
筋肉の結合組織が少し伸びた状態で、筋繊維にはそれほどダメージがなく、症状は比較的に軽い状態です。歩行に支障はありませんが、走ったりすると痛みを感じることがあります。患部には内出血や陥没は見られません。
中度
筋肉繊維が一部断裂している状態で、肉離れに最も多いタイプ。急激な運動で発症して、ときには音を感じることがあります。患部には痛みがあり、内出血で赤紫色になったり、へこみや陥没が見られます。自力で歩くことが難しく、運動することはできません。
重度
筋肉繊維が深く部分断裂するか、完全に断裂してしまった状態。触診や視診によって、へこみや陥没が確認でき、内出血もある状態です。激しい痛みを伴い、自力で歩くことは不可能です。早めに診察を受けて、治療することが必要です。
筋肉痛と肉離れの違いとは?
筋肉痛と肉離れは筋繊維が損傷する点では同じですが、「ダメージの大きさ」「発症の時期」「痛みの強さ」に違いがあります。
筋肉痛は、筋繊維が炎症を起こしている状態です。運動してから数時間~数日後に痛みが出ますが、見た目に変化はありません。
一方、肉離れは筋繊維が部分的に断裂している状態で、運動しているときに瞬間的に発生します。痛みに関しても肉離れの方が強く、内出血や陥没を伴うことがあります。このような場合は、RICE処置などで応急手当が必要です。
また、筋肉痛は比較的早く治りますが、肉離れは治療に時間がかかることがあり、重度の場合は治るのに3ヶ月かかることもあります。
筋肉痛だと思っていても痛みがなかなか治らない場合は、肉離れということもあります。痛みがひどくてなかなか治らない場合は、病院で診察を受けたほうがいいかもしれません。
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