「最近鼻づまりがひどく、頭も重い感じがする…」このような悩みがあるなら、「副鼻腔炎」かもしれません。
副鼻腔炎というと鼻づまりが一般的な症状ですが、実はそれ以外にも特徴があることをご存知でしょうか?
今回は、副鼻腔炎の鼻づまり以外の症状についてご紹介します。自分の症状に当てはまるかどうかチェックしてみてください。
副鼻腔炎とは
鼻の穴、すなわち“鼻腔”の周りにある骨で囲われた空洞部分を“副鼻腔”と呼びます。その副鼻腔の中に細菌やウイルスが入り込んでしまって、炎症が起こってしまう病気のことを指します。
よく“蓄膿症”という言葉を耳にすることがあると思いますが、これは慢性的に副鼻腔の中で炎症が起こっているとき、このように呼ばれます。
炎症が起こると主な症状として「鼻づまり」を起こします。しかし、副鼻腔炎になると鼻づまり以外にも様々な症状を起こします。
知らないと気づかない!副鼻腔炎の症状
鼻づまり以外の症状には、「これも副鼻腔炎の症状なの…?」と思うようなものあります。あなたの症状に当てはまるかどうか、確認してみましょう。
(1)鼻水
鼻づまりは起こしていないけど鼻水が出る。風邪や花粉症と間違えてしまうかもしれませんが、これも副鼻腔炎の症状のひとつです。
最初は水っぽい鼻水が出るのですが、だんだんと粘り気のある鼻水に変わっていきます。鼻風邪の治りかけや、少し風邪が長引いているのかと勘違いしてしまうこともあるので要注意です。
(2)たんが絡む咳(せき)
長い期間鼻水が出ていると、だんだん喉の方へと落ちていくことがありませんか? これは後鼻漏(こうびろう)という状態です。
そのまま痰になったり、喉への刺激や違和感から咳(せき)が出たりすることがあります。これも一つの副鼻腔炎の症状なのです。
(3)頭痛、顔面痛
副鼻腔炎では頭痛が起きたり、目や頬などの顔面痛が起きることがあります。これは副鼻腔が鼻腔の周りにあるため、そこで炎症が起こると顔や頭などの部位が痛くなるからです。
急性の副鼻腔炎では強い痛みを感じることがありますが、慢性の場合では頭が重い感じがしたり、疲労感があったりといった症状の方が出やすくなります。
(4)嗅覚障害
ウイルスによる鼻粘膜の炎症によって、ニオイを感じるセンサーの働きが障害されて、嗅覚障害が起きることがあります。
その結果、ニオイが全くわからなくなったり、異臭を感じる症状を引き起こします。鼻づまりによって鼻の通り道も塞がれるため、ニオイを感じなくなってしまうのです。
副鼻腔炎は自然に治るの?
症状を見ただけでは風邪と間違ってしまいそうな副鼻腔炎ですが、自然に治ることはあるのでしょうか?
最初にも説明しましたが、副鼻腔炎とは副鼻腔の中での炎症で、その原因は感染してしまった細菌やウイルスです。炎症が1ヶ月以上と長引いてしまうこともありますが、自分の免疫力で自然に回復していくこともあります。
もし放置してしまって炎症がますます悪化してしまった場合には、1ヶ月どころでは済まなくなります。病院にかかる期間も長くなるでしょう。
すぐに病院に行けば、風邪と同様に治すことができる病気です。気になる症状があったらすぐに病院に行くようにしましょう。
副鼻腔炎にならないように
副鼻腔炎にかからないようにするには、まず第一に健康管理をしっかりすることが大切です。風邪が原因で副鼻腔炎になってしまうことも多くありますので、手洗いやうがいといった風邪の予防策をしっかりとりましょう。
また、花粉症や鼻炎がある方もいると思います。そのような方は鼻を清潔に保つようにしましょう。鼻をこまめにかむようにして、すすったりしないようにしましょう。病院の先生に鼻うがいの方法を聞いてみるのもいいかもしれません。
もし風邪を引いてしまって長引くようなら、放置しないですぐに病院に行ってくださいね。
LEAVE A REPLY